(BAT)パソコン版Googleドライブの共有フォルダ上でJupyterLabを起動
目的
Google Colaboratoryでは、ブラウザ上でJupyterNotebookまたはJupyterLabのようにノートブックとしてPythonが実行できます(Project Jupyter)。
Google Colaboratoryで作成されたノートブックは、「Colab Notebook」フォルダとしてユーザーのマイドライブ中に保存されます。 このフォルダは他者と共有することもでき、その場合はショートカットがマイドライブ中に保存されます。
さて、Googleドライブにはパソコン版Googleドライブがあります。これをマウントすることで、ローカルなストレージと同様にドライブ上のディレクトリ上で作業ができるため、とても便利です。
ここまでに、以下の動機が得られました。
- Googleドライブ上のフォルダでJupyter Labを起動したい。
- さらに共有フォルダ上を作業ディレクトリとしたい。
- Anacondaの仮想環境上のJupyter Labを起動したい。
- ここまでをbatファイルで自動化したい。
本記事では、ディレクトリの移動からJupyterLabの起動までをbatにより実行する方法を記載します。
なお、作業環境はWindows 10を想定しています。
方法
- 仮想環境(以下では
your-env
)をactivateする。 - ドライブGへ移動する。
- Google Drive上のノードブック共有フォルダへ移動する。
your-folder-id
は任意のid- エクスプローラで共有フォルダにアクセスするとPATHが得られる。
- Jupyter Labを起動する。
@echo off
call C:/ProgramData/Anaconda3/Scripts/activate.bat
call activate your-env
G:
cd ".shortcut-targets-by-id/your-folder-id/Colab Notebooks"
jupyter lab
少なくともWindows 10版のパソコン版Googleドライブでは、ドライブGとしてマウントした直下にG:/.shortcut-targets-by-id/your-folder-id/Colab Notebooks
として共有ノートブックフォルダへのショートカットのパスが得られます。
これを利用して、ディレクトリの移動とJupyter Labの起動までをbatファイルで実行します。
以上の作業によって、仮想環境がactivateされたうえで、Jupyter Labがブラウザ上で起動されます。
また、ホーム画面ではディレクトリが目的のフォルダ上となります。